アスパラです。
次住むアパートが徐々に定まってきた。
内見楽しい!!
今ふらーっと美瑛と旭川に行きたい気分。
きっと気持ちいいんだろうなあ!
カブの初号機にも久しぶりに乗りたい。カブ愛してる!
最近観た映画のアスパラ賞受賞作品
~~~~~~~優賞(優しいで賞)部門~~~~~~~
「ボビーフィッシャーを探して」
主人公である7歳の少年、ジョシュがチェスの天才的な才能を持っていることを父が見出し実在する天才プレーヤーであるボビーフィッシャーに重ね、英才教育を試みる。
過去に名プレーヤーとして活躍していたブルースの指導のもと数々のタイトルを獲得していくが突如同い年のダークホース、ジョナサンが現れる。
~優賞部門に選んだにあたってのコメント~
まず主人公の透明感と言いますか、純粋さが素晴らしい!!
物静かで優しい主人公のジョシュ、息子の可能性や能力を伸ばそうと奮闘する父、常にどんなことがあっても優しく包み込み「やさしさ」という一番大事なことを伝え続ける母。歳や身分関係なく接して信じてくれる友達ヴィニー。
英才教育を受けるジョシュはブルースから「勝つためには敵を軽蔑して憎むんだ」と教えられる。
「そんなことはできないと」ジョシュは最後まで勝負に「勝つ!」ということより優しさをもってチェスと向き合う姿勢に周りの大人たちも大切なことに気づき始める。
確かに勝負事に勝ちにこだわることは大事だ。
しかし一番大事なことは好きなことであるならば、楽しむこと。楽しくなかったら意味がない。わくわくしなければだめだ。
彗星のごとく現れた強敵ジョナサンは、大人たちから勝つことへの強烈なエゴに支配されてチェスをしていた。
そのまなざしは冷たく容赦なく弱者を叩き潰す強者の眼。
最後のジョシュとジョナサンの決勝戦は見物だし、ジョシュが勝ちを確信しジョナサンに引き分けにしようと提案するがジョナサンは「はあ?」っていう感じで聞き入れず負けてしまう。
この行動はジョシュにしかできない。
そしてこのシーンはこの映画を象徴するシーンではないかと思う。
ジョナサンもその後はきっとなにか大事な事に気づくきっかけになったに違いない。
個人的に好きなところはジョシュがチェスを始めたきっかけである、昼間に公園でホームレスの大人たちがやっているチェスは本来、生活は苦しいはずなのにその場面を切り取るととても幸せそうだ。
ジョシュはそこから純粋にチェスを好きになって英才教育をする大人たちから目を盗んでホームレスの人たちとの交流をやめず、仲の良いホームレスの友達ヴィニーを自分の2段ベッドに寝かしてあげようと母親に提案する優しさ。
7歳でこの人間性は素晴らしい。
母親も息子の友達といえど、そこそこの歳のホームレスの大人を家に寝かしてあげようと言われているのにしっかりと気持ちを受け止め「優しいのね」というシーン。
優しさなしには観られない。
よって優賞に選ぶはこびとなりました。