勝手に吉本ばななさん 「キッチン」 を紹介

 

 

アスパラです。

みなさんはキッチンは好きですか?

僕は大好きです。台所のこと言うキッチンも吉本ばななさんの「キッチン」も。

 

何の話やねんと思われるかもなので説明します。

 

小説です。小説なのです。吉本ばななさん、沢山本を出されていますが「キッチン」は中でもベストセラーといっても過言ではないと思います。

世界30ヵ国以上で翻訳されている名本です。

僕はこの「キッチン」が好きすぎて旅をするときに心のバイブルとして持ち歩いています。

すべてが愛おしいです。

ちなみに「キッチン」、分厚いの小説読むのが苦手という人でも、大丈夫です!

文庫本でページ数にしたら145ページなので、薄くて読みやすいです!←語彙力無さすぎですね

 

ということで僕の個人的見解をもとに紹介しますね。

 

簡単なあらすじとしては、

幼いころに両親を亡くす主人公、桜井みかげ。

その為祖父母に育てられるも中学生の時祖父を亡くし、大学生の時に祖母も亡くなり天涯孤独となる。

そんなみかげが愛するものはキッチン、台所。

 

そんな時に祖母と仲が良かったというひとつ歳下の田辺雄一に誘われ、雄一の母親であるえり子さん←(実は父親)と同居することに。

みかげは雄一の家のキッチンを気に入り、孤独な心を徐々に溶かしていくが、、、。

 

 

という感じです。ほっと落ち着くように優しいんです。

優しいけれど、日々の生活に紙一重孤独悲しみがじわじわと押し寄せてくる。

口には出さないけれど、互いの心に寄り添いあいながら生きていくことはとてもとても心細い。

だけど生きていく。

 

中でも僕が一番好きなところがあるので紹介します。

えり子さんの言葉なのですが、

 

「あたしだって、雄一を抱えて育てているうちに、そのことがわかってきたのよ。

つらいこともたくさん、たくさんあったわ。

本当にひとり立ちしたい人は、なにかを育てるといいのよね。

子供とかさ、鉢植えとかね。

そうすると、自分の限界がわかるのよ。そこからがはじまりなのよ。」

 

僕自身も読んでいた当時は、人に迷惑をかけてしかいなかったので、できるだけひとり立ちしてひとに頼らないで生きていきたいなと思ってたこともあったのですが、鉢植えさえやったことない、何かを育てたことがないのに何を言っているんだと、はっとした覚えがあります。

 

でも自分の限界を知ることはとても大切なことですよね。

 

f:id:asparaharvest:20190514145153j:plain

 

作中でもキッチンの中で、料理したり、コーヒーをいれたりする場面が細かく描写されてたりするのを想像したりすると落ち着きます。

それ以外にもみかげの芯の強さ、雄一の優しさ、えり子さんのとびぬけた明るさ。

これが魅力というものなのだろうなと思います。

 

そもそもキッチンっていう言葉がいいですね。

まず、響きが良い。きっちん、、、美しすぎる。

 

そんなこんなでの紹介ですが吉本ばななさん、まだまだおすすめはたくさんあるので読んでみてください。

個人的おすすめは「アムリタ」です。